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世界レベルの統合報告を作ろう!
「経営デザインシート」で作成支援を差別化
本質追究で企業の価値感を表現する統合報告書
開催要領
経営デザインシート活用の統合報告セミナー
- 主催者:WICIジャパン
- 開催日時:2021年10月~2022年2月,1回約2時間 (18:30~20:30) 計5回開催
- 開催場所:ZOOM
- 対象:統合報告書の作成支援をされている企業や担当者・今後作成支援をしたいと考えている企業や個人
- 募集人数:10~20名程度
- お申し込み期限: 第1回を録画動画の視聴とし、第2回からの参加も受け付け可能です。この態様を含め、11月10日に申し込みを締め切らせていただきます。
- 開催の方法:第3回(2021年12月)から第5回(2022年2月)は、ご担当の事業会社の方とご一緒にご参加ください。
- 受講費用(全5回分,消費税込み):
非会員 1枠 6万円(1企業から2名まで)
法人会員1枠 3万円(1企業から2名まで)
個人会員1名 1万円
※第3回以降の事業会社からのご参加者について、追加料金は不要です。
※ご一緒に参加いただく事業会社の選定が難しい場合、WICIジャパンにてワークの事例をご用意します。参加費が1万円追加となります。 - 合同開催:第1回、第2回及び第5回は、並行開催する事業会社向けのセミナーとの合同開催となります。
- ご準備:Zoomの接続環境をご準備下さい。ワークでGoogleフォームやGoogleスプレッドシートを使います。GoogleにログインできるメールアドレスやPCをご準備下さい。社内ネット環境のご都合でGoogleのツールにアクセスできない際は、お手数ですがスマホとキーボードなどでご対応ください。
- 同時開催の事業会社向けとの関係:
事業会社のIR, 広報, 経営企画等の方は事業会社向けをご受講ください。
企業グループ内の制作支援ご担当者はこちらの支援会社向けでも問題ありません。
監査法人、コンサルティングファームの方はこちらの支援会社向けを受講ください。
金融機関・投資家で融資先や投資先のサポートを担当なさる方はこちらの支援会社向け、自社・自行の経営企画やIRに主眼がある場合事業会社向けを受講ください。
開催趣旨
作成支援会社(制作会社・アドバイザリー)向け統合報告セミナー
国際的に、日本企業の統合報告書は評価が低く、もどかしさがあります。
WICIジャパンでは、投資家、事業会社、作成支援会社(制作・アドバイザリー)それぞれの会員が集まり、国内外の統合報告書、非財務開示、サステナビリティー関連財務開示などの動向を調査研究し、今の日本の統合報告書に何が足りないのか、深掘りしてきました。
投資家は、企業の個性や目指している未来を読み取ろうとしています。それなのに、企業は、どのようなパーパス(存在意義)のもとで、誰に、どんな価値を提供しようとしているのか、そのために、社内外の資源とビジネスモデルをどう関連させようというのか、その将来の価値創造のやり方を、統合報告で開示しきれておりません。
この現況に変化をもたらすために、本セミナーでは、全5回で、「企業の価値感と目指している未来が伝わる統合報告」のコア部分について、新しい作成(支援)方法を体験いただきます。
セミナーでは、内閣府公表の「経営デザインシート」を、WICIなりにアレンジしたツールを使い、未来を描く(構想する)ための対話と納得を積み上げていきます。前回のセミナーでは、自社や事業会社の経営デザインシートを作成し、ブレイクアウトルームで対話し、最終回の発表に向けて準備するという、体験型が大変に好評でした。実務では時間切れとなってしまうような、みなさまそれぞれの主題について、少しゆっくりとご一緒に考えてみる機会としていただくことができました。
本セミナーを、統合報告や経営全体の質を高める変革のきっかけにしてください。
ご参加いただく作成支援会社様から、ご担当の事業会社様をお誘いいただき、第3回からはその事業会社様を事例として事業会社様のご参加者と一緒にワークをしていただきます。事例とさせていただく事業会社様は、支援会社につき1社でも、受講者ごとに別の事業会社様でも、どちらでも問題ありません。最終回の発表会では、その事業会社様の価値感、経営デザインシート、将来の価値創造ストーリーを発表いただきます。
事業会社様をお誘い頂く際の提案書をご用意しましたので必要に応じてご利用ください。事業会社様への提案書。
ご一緒する事業会社様をすぐには思いつけないという支援会社様や個人参加の方には、WICIジャパンにてワーク用のケースをご用意します(受講料が追加1万円となります)。
本統合報告セミナーのゴール
ESGの要素を含むインタンジブルズをどう動かして将来の価値創造を目指すのかを統合的に開示する。
- 自社の価値感(マテリアリティー)と存在意義(パーパス)に従って改めて経営をデザインし直し、それを統合報告に反映する。
- 統合報告書において、ESGとイノベーションを一体的にとらえ、両者を結びつけるインタンジブルズ(無形資産)を明らかにし、将来の価値創造ストーリーを描く。
- 経営デザインシートを使った生産性と深さのある社内外の対話を実感し、長期的な関係構築を目指す。
ESG: Environment, Social and Governance
統合報告セミナー [作成支援会社向け] お申し込み
お問い合わせ:
(WICIジャパン事務局) wj-info@wici-japan.com
プログラム
WICIジャパン統合報告セミナー[作成支援会社向け]
(講師の敬称略,演題等は変更の可能性があります)
- 各回とも時間帯は18:30~20:30です。
- 第1回、第2回、第5回は並行開催の事業会社向けとの合同開催です。
- 第1回
- 2021年10月25日(月)
演 題 経営デザインシートで描く自社の将来
講 師 住田孝之氏、高橋佳子氏
ワーク 参加者の所属する自社の経営デザインシートを作成してみる
- 第2回
- 2021年11月15日(月)
演 題 海外事例から学ぶ アフターコロナで求められる3つの開示ポイント
講 師 三代まり子氏
ワーク 海外事例の良いところ(開示項目,ESG関連, KPI)を参考にする。ESGやサステナビリティーを統合した長期の経営デザインシートを作成する。
- 第3回
- 2021年12月13日(月)
演 題 統合報告書作成におけるKPI抽出のポイント
講 師 戸崎豊氏
ワーク WICIインタンジブルズフレームワークに沿ってインタンジブルズを抽出し、KPIを検討する。未来の価値創造メカニズムを描く。
- 第4回
- 2022年1月14日(金)
演 題 マーケティングと価値デザインで提供価値を洞察する。発表に向けた事例紹介。
講 師 鈴木健治氏・柏原英里氏
ワーク 価値デザインに向けて洞察する。事業会社製品について生活者目線での経営デザインシートを作成する。
- 第5回
- 2022年2月21日(月)
成果発表会 質の高い統合報告に向けて
作成した経営デザインシートを使いながらグループ毎に発表
コメンテーター: 住田孝之氏、高橋佳子氏、鈴木健治氏、(機関)投資家の他、WICIメンバーから参加予定
- 各回とも、座学(講義)は1/3程度です。毎回ワークがあります。
- 各回、ワークの他に持ち帰り課題があります、意欲的な方に次回発表頂きます。
第1回 提供価値を抽出する質問に回答し、ワークで作成した自社の経営デザインシートを参考に、改めてひとまず完成させる。
第2回 自社の経営デザインシートについて、社内の方と話し合って1枚にまとめる。さらに、海外事例を参考にしつつ、担当する事業会社の統合報告を読んでくる。
第3回 担当する事業会社のESGと事業計画の両者を把握しつつ、当社のどの資源(インタンジブルズ)が両者を結びつけるか、その価値創造ストーリーを文章にする。可能なら、KPIの候補をリストアップする。
第4回 個別の製品や特定の事業を特定した経営デザインシートを作成する。発表会に向けて準備する。発表資料の事務局への事前提出は2022年2月15日(火)まで。
WICIグローバル
住田孝之会長からのメッセージ紹介
今や500社を超える日本の大企業が統合報告を公表し、その数は世界でも最多レベルです。しかし、Robert G. Eccles氏(※1)が指摘しているように、その質は世界的に見て低い評価になっています。
WICI統合レポートアワードの審査において、ここ1-2年での改善は顕著ですが、見る側の目が肥えてくることもあり、統合報告の内容についてさらに各方面から注文がつき、その質の向上は、経営にとってますます重要な課題になっています。
統合報告の改善の中にあっても、企業固有の価値創造ストーリーが依然として不明確なケースが多いです。マテリアリティは「重要課題」というよりも企業の価値観そのものであるとの認識が世界的にも広がる中、その自社の大事な価値観が明確になっていないのです。
・言葉では書かれていても、特徴がなく、社名を伏せるとどの会社のマテリアリティー(価値感)なのかわからない。
・社会課題への対応について規定演技をこなすように記載されているけれど、独自の価値観に基づく価値創造に向けた、自社特有の無形資産(インタンジブルズ)を活用した活動がわからない。
そんなケースがよくあります。また、担当部門だけで報告書を作るのではなく、社内外との幅広い対話を通じて、コア部分が何で、どのような言葉で伝えたら理解されるのか、を意識することも大事です。
こうした状況を克服して、自社独自の価値創造ストーリーを明確にした質の高い統合報告にするためには、自らが何をしたいのか(価値観やパーパス)、その実現のために、どのようなやり方(ビジネスモデル)で価値創造をしていくのか、そのためにマテリアルな要素(リソース)は何か、ということをわかりやすく結びつけて説明する必要があります。そのための恰好のツールが「経営デザインシート(KDS)」(内閣府が2018年に公表※2)です。
このセミナーでは、KDSを活用しながら、企業がパーパスを明らかにし、ESG要素を含む将来の価値創造のやり方、それに必要なリソース(インタンジブルズ)を描く方法、社外のステークホールダーと対話していく方法を体得していきます。
さらに、経営デザインシートは、コーポレートガバナンス・コードを改訂した東京証券取引所からも知的財産への投資に関する開示の質の向上のためのツールとしても期待されています(※3)。
このセミナーを通じて、制作支援会社のみなさんのサポートの質を高め、結果としてより優れた統合報告が作られ、経営全体やガバナンスをさらに望ましいものに変革していくきっかけをみなさんがお持ち帰りになることを期待しております。
※1
WICI創設時メンバー。IIRCでも活動。SASBを設立。前Harvard Business School教授,Oxford University客員教授。。
https://www.sbs.ox.ac.uk/about-us/people/robert-g-eccles
※2
首相官邸HP 経営デザインシート ー経営をデザインするー
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/siryou01.pdf
※3
株式会社東京証券取引所 「フォローアップ会議の提言を踏まえたコーポレートガバナンス・コードの一部改訂に係る上場制度の整備について」に寄せられたパブリック・コメントの結果について p.173, #373「なお、例えば知的財産への投資等をご検討いただく際に、「経営デザインシート」(知的財産戦略本部、2018年5月公表)等をご活用いただくことも考えられます。」
2020-2021 WICIジャパン統合報告セミナー 受講者の声
事業会社向け統合報告セミナー
・統合報告書=制作物を作る作業ととらえていたのを、統合報告について考えることは経営について考えることなのだと痛感。KDS作成は苦労したが、同僚とああでもないこうでもないと議論しながら、これが実現したら本当にわくわくするような未来になるなと思い、最後は楽しむ気持ちももてた。
•KDSは一人で完結させるものでなく、皆で作りながら多様な意見を集め議論しあうことで、会社の中長期価値をも生み出せるのではないか。
•KDSの考え方は既に統合報告で活用し始めている。
・統合報告書が完成したら、1枚ペラに落とし込むことで自己理解を深め、 営業企画部門として統合報告書の社内での活用を促していきたい。
作成支援会社向け統合報告セミナー
・KDSの考えを学び、価値創造の思考が深まった。また、事業会社の方や他の支援会社の方とディスカッションでき、自分にはない着眼点や発想に触れることができた。
・ KDSや統合思考を経営へ反映するところまでアプローチできるようにしていきたい。
・ KDSをベースにして関係者で議論することで、長期的価値創造にむけて考慮すべき要素を、網羅的・俯瞰的に検討しやすくなり、統合思考に基づいた経営を推進し、統合報告の質を高めるための良い共通言語となり得ると感じた。
・今後のコンサルティングや統合報告の支援過程で、この考え方を活用して行いたい。
・ 本セミナーに参加して、普段考えない視座に身を置くと新しい世界が見え始めた。また、作ったKDSを実現させるために必要な取組を始めると、壁がより鮮明に見えてきた。