終了しました

受講者リスト(公表の許諾をしてくださった方)

(敬称略)


ご参加ありがとうございました。



世界レベルの統合報告を作ろう!
「経営デザインシート」で作成支援を差別化

本質追究で企業の個性を表現する統合報告書

開催要領
経営デザインシート活用の統合報告セミナー

  • 主催者:WICIジャパン
  • 開催日時:2020年11月~2021年2月,1回約2時間 計5回開催
  • 開催場所:ZOOM
  • 対象:統合報告書の作成支援をされている方・今後作成支援をしたいと考えている方
  • 募集人数:10~30名程度
  • 受講費用(全5回分,消費税込み):
     非会員 1枠4万円(1企業から2名まで,3名のご参加は2枠計8万円となります)
     企業会員2万円(2名まで、3名以上のご参加はお問い合わせください)
     個人会員1万円/1名

開催趣旨
作成支援者(制作会社・アドバイザリー)向け統合報告セミナー

 国際的に、日本企業の統合報告書は評価が低く、もどかしさがあります。

 WICIジャパンでは、投資家、事業会社、作成支援会社(制作・アドバイザリー)それぞれの会員が集まり、国内外の統合報告書、非財務開示などの動向を調査研究し、今の日本の統合報告書に何が足りないのか、深掘りしてきました。

 投資家は、企業の個性や目指している未来を読み取ろうとしています。それなのに、企業は、誰に、どんな価値を提供しようとしているのか、そのために、社内外のマテリアルな資源とビジネスモデルをどう関連させようというのか、統合報告で開示しきれておりません。

 この現況に変化をもたらすために、本セミナーでは、全5回で、「目指している未来が伝わる統合報告」のコア部分について、新しい作成(支援)方法を体験いただきます。

 セミナーでは、内閣府公表の「経営デザインシート」を、WICIなりにアレンジしたツールを使い、未来を描く(構想する)ための対話と納得を積み上げていきます。

 統合思考や経営デザインシートを使いこなし、事業会社の存在感と個性が伝わる価値創造ストーリーを描きます。

本統合報告セミナーのゴール
ESG, SDGs, 環境, CSV, 無形資産などの要素を価値創造ストーリーに向けて統合し、共感による投資家との長期的関係構築(IR)を実現する

  1. パーパス・オリエンテッド(目的志向)で改めて経営をデザインし直し、それを統合報告に反映する。
  2. 統合報告書において世界水準のマテリアリティと統合性を表現する。
  3. 経営デザインシートを使った生産性と深さのある対話を実感する。

ESG: Environment, Social and Governance
SDGs: Sustainable Development Goals
CSV: Creating Shared Value

統合報告セミナー[作成支援会社向け] お申し込み(受け付け終了しました)

(WICIジャパンでは経営デザインシートを活用した事業会社向けのセミナー、開催決定しました。2021年1月から4月の全6回です

お問い合わせ:
(WICIジャパン事務局) wj-info@wici-japan.com

プログラム
WICIジャパン統合報告セミナー[作成支援会社向け] 

(講師の敬称略,演題は変更の可能性があります)

  • 各回とも時間帯は18:30~20:30です。
第1回
2020年11月26日(木)
演 題 経営デザインシートで描く自社の将来
講 師 住田孝之氏、高橋佳子氏
ワーク 参加者の所属する自社の経営デザインシートを作成してみる
第2回
2020年12月22日(火)
演 題 海外事例から学ぶ アフターコロナで求められる3つの開示ポイント
講 師 三代まり子氏
ワーク 海外事例の良いところを参考にして、担当する事業会社について、経営デザインシートを作成する。
第3回
2021年1月14日(木)
演 題 バックキャスト思考を取り入れた統合報告書の作成支援
講 師 鈴木健治氏
ワーク 提供価値の深掘りとバックキャスト思考を体験し、価値創造ストーリーを文章にする。
第4回
2021年2月2日(火)
演 題 パーパスを振り返ることで統合思考を仕上げ、マテリアリティーを考える
講 師 伊藤武志氏
ワーク 担当会社の人と一緒に存在意義とマテリアリティについて言語化する。
第5回
2021年2月25日(木)
成果発表会 質の高い統合報告に向けて
作成した経営デザインシートを使いながらグループ毎に発表
コメンテーター: 住田孝之氏、高橋佳子氏、鈴木健治氏、(機関)投資家の他、WICIメンバーから参加予定
  • 各回とも、座学(講義)は1/3から1/2程度です。毎回ワークがあります。
  • 各回、ワークの他に課題があり、意欲的な方に次回発表頂きます。
    第1回 ワークで作成した自社の経営デザインシートをひとまず完成させる。さらに、担当する事業会社の統合報告を読んでくる。
    第2回 海外等参考事例を1つ選んで、または探してきて、良いところを抽出する。
    第3回 第5回の成果発表に向けてどんな対話を積み重ねるべきか、プロセス案を整理する。
    第4回 担当会社は、統合報告で、どのような詳細データをどう開示すると良いか、案を3つだし、担当企業の方と作成したシート等を発表できるように完成させる。
  • Zoomへの接続環境はご参加者においてご準備・ご負担下さい。

WICIグローバル
住田孝之会長からのメッセージ紹介

 統合報告書を公表する企業は増え続けています。昨年は500社を超え、世界でも最多のレベルです。しかし、Robert G. Eccles氏(※1)が指摘しているように、その質は世界的に見て低い評価になっています。統合報告に関するコンサルや制作支援をされているみなさんのご努力もあってせっかく根付きつつある統合報告ですが、内容が評価されないと、事業会社にとっても継続が難しくなり、先細りにもなりかねません。また、500社という数は、今後それほど大きく増加するとは考えにくく、これからは質で勝負の時代となります。みなさんのアドバイスの能力がさらに高まることが大きく期待されます。
 何が問題なのか?どの統合報告も同じような目次の構成で、それぞれの項目が縦割り的にブツ切りになっている、それもあって、結局企業固有の価値創造ストーリーとそれを構成するマテリアルな要素が明確でない、という点が現在の多くの統合報告書の弱点です。
 開示企業の個性や、その目指している未来を読み取りたいのに、その大事なところを開示しきれていないのです。
 これを克服し、統合思考で企業の価値創造ストーリーを明確にすることが必要です。そのためには、自らがなにをしたいのか(存在意義・パーパス)、その実現のために、どのようなやり方(ビジネスモデル)で価値創造をしていくのか、そのためにマテリアルな要素(リソース)では何か、ということをわかりやすく結びつけて説明することが求められています。
 本セミナーでは、これらを明確に意識できる「経営デザインシート」(内閣府が2018年に公表※2)を活用しながら、企業がパーパスを明らかにし、将来の価値創造のやり方、それに必要なリソースを描くにあたって、どのような視点で支援をすればよいかについて検討していきます。
 このシートは、もともと事業会社が使うことを念頭に置いていますが、コンサルや制作支援を行うみなさんにとっても、事業会社との対話の過程でのツールとして活用することによって、統合報告の質を飛躍的に向上させます。
 統合報告の質が高まれば、投資家の視野がより未来の価値に向けられて、長期的な関係を築いていくことができ、開示企業の裾野も広がります。未来を構想(デザイン)するという意識合わせの難しい社内の対話を、経営デザインシートが手助けします。

※1
WICI創設時メンバー。IIRCでも活動。SASBを設立。Harvard Business School教授。
https://www.sbs.ox.ac.uk/about-us/people/robert-g-eccles

※2
首相官邸HP
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/siryou01.pdf