WICIジャパン 統合報告セミナー 2018 受講者募集
【開催趣旨】
統合報告を公表する上場企業はすでに300社を超えており、その数は年々増加傾向にあります。しかしながら、統合報告はその報告形式が定型的でないため、多くの企業が制作にあたり、様々な壁に直面しているようです。そこでWICIジャパンでは、長年の統合報告に関する研究活動に加え、実務における専門家の方々を講師に迎え、統合報告をしっかり学び、理解し、制作につなげる知識と考え方を習得する、本格的なセミナーを開催することにいたしました。
本セミナーの目的は以下のとおりです。統合報告に挑戦したいと思っている企業、また統合報告を作成したがまだ内容に満足できていない企業の担当者の方々には、是非ともこの機会にセミナーにご参加いただき、優れた統合報告の制作につなげていっていただきたいと願っております。
【目 的】
1) 統合報告が組織の運営にどのように貢献するのかについて、具体例を紹介することを通して認識を深め、自組織における活用策を考える。単に統合報告書の作成手法の習得にとどまるものではなく、統合思考経営の基軸ツールとしての統合報告書の役割を修得する機会とする。
2)伝統的な財務報告とそれに基づく財務分析手法だけでは適確な経営分析が行えなくなってきた背景を整理し、その対応策として提示されてきた主な提案の軌跡を辿るとともに、「国際統合報告審議会(IIRC)」が提案した「統合報告フレームワーク(<IR>FW)」の概要を理解する。また、統合報告が公開会社の投資家との対話(engagement)に役立つとともに、広く他のステークホルダーとの対話に拡張し、企業と社会との親和性の向上に繋げる途を探る。
3)CSR、ESGあるいはCSV等の企業を主たる対象にした組織の社会責任を問う世論に前向きに対応するカギをどこに求めたらよいのかを、国連が問うSDGs等を手掛かりに、統合報告の活用可能性を考える機会とする。
4)上記で取り上げる三つの事項については、必ずしも正解が一つ得られるというものではない。講師と受講者とが、ときにはグループ別に分かれ、意見交換を重ねながら、当面の解決策を探る機会とする。また、参加者には自社の統合報告書を作成する前段階として自社の統合報告書にとってのキーコンテンツ及びその構成案(台割)を作成することを最終目標とする。
【開催要領】
主催者 | WICIジャパン |
開催時期 | 2018年9月上旬~同年10月末の間に、1回3時間のセミナー4回開催
開催時間は、各回とも 18:00~21:10(約3時間) |
会 場 | 東京理科大学大学院経営学研究科 神楽坂PORTAビル5F
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2-6 電話 03-5228-7691 ※ 但し、第3回は会場が浜松町のプロネクサス㈱のセミナールームになります。 |
【プログラム】(講師の方の敬称略)
第1回 2018年9月12日(水)「統合報告の現状とIIRCの<IR>FWについて」
講義:
① 日本における統合報告の現状 小澤ひろこ(IIRC日本事務局)
② <IR>FWの要点解説 三代まり子(RIDEAL㈱代表)
※宿題(予定)「<IR>FWの精読と質問事項の提出」
第2回 2018年10月1日(月)「WICI Jの統合報告優秀企業報告書を読み解く」
講義:
① 統合報告優秀企業賞の審査概要 宮永雅好(東京理科大学教授 WICI Japan 事務局)
② 統合報告書の進化に向けて WICI Japan統合報告優良企業の制作担当責任者(未定)
※宿題(予定)「WICI-Jの審査シートを使った自社の<IR>の自己評価」
第3回 2018年10月23日(火)「統合報告の進化~ESG、非財務情報との融合」
講義:
①「SDGs、CSR情報を統合報告でどのように活用すべきか」冨田秀実(ロイドレジスター
ジャパン株式会社 取締役)
② 「ESG投資の視点から見た統合報告」松原稔(りそな銀行 責任投資グループリーダー)
※宿題(予定)「自社の統合報告書の作成に向けた、キーコンテンツと台割案の作成
第4回 2018年10月29日(月)「統合報告の活用と投資家との対話」
講義:
①「価値協創ガイダンスと統合報告」 松島憲之(三菱UFJリサーチ&コンサルティング チーフ アドバイザー)
② 座談会「初めての統合報告制作に向けて」(仮題)
制作経験企業:第一工業製薬、会員企業又は奨励賞受賞企業
制作会社:協賛企業2社、(司会)宮永
終了後、20時よりに懇親会を兼ねた会食会を実施
募集人員 | 合計30~50名 |
受講料 | 会員以外1名 ¥20,000(全4回) WICIジャパン会員の受講料は1名¥10,000(全4回) 新規入会企業(年会費80,000円)は1名無料、2名以降は1名10,000円 |
協 賛 | ㈱プロネクサス、㈱ウィルズ(旧アレックスネット)(共にWICI会員企業) |